和名:セイヨウオトギリソウ、リラックスハーブとして全米No.1の人気商品。
セント・ジョーンズ・ワート製品は、英国や米国では医薬品としては認められていませんが、ドイツでは抗うつ剤として使われており、その作用機序は、最近日本でも承認されたSSRI(選択的セロトニン再吸収阻害物質:抗欝剤の一群)同様に脳のセロトニン作動性神経を活性化するといわれています。したがって、SSRIと併用した場合には、セロトニンによる作用が増強され、副作用が現れやすくなると指摘されています。
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成分 |
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セントジョーンズワートが気分の落ち込みを和らげるのは、ヒペルフォリンと
ヒペリシンという成分が 含まれており、最近では、ヒペリシンよりヒペルフォリン
のほうがストレスを消す作用があると考えられています。
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飲み方
体内のセントジョーンズワートの濃度はいつも一定にしておくほうがよく、そのためには一度に服用するのではなく、3回にわけて服用したほうがよいでしょう。セントジョーンズワートは、効き目が現れるまで約4週間かかります。
副作用について
主成分のピペリシンが日光と反応して皮膚が過敏症状を引き起こす可能性がありますので服用中の日焼けにはご注意下さい。 日光過敏症の方や日に当たって湿疹やかゆみが現れた場合は、直ちに服用を中止してください。
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抗ストレス作用
人間の脳内では、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンといった化学物質が神経細胞間の情報を伝達する役割をしています。しかし、ストレスで鬱気味な状態にある人は神経伝達物質のセロトニンの脳内濃度が低下しています。
セントジョーンズワートのストレスを消す作用は2つあります。
(1) 神経伝達物質を分解するモノアミン酸化酵素の働きを抑える作用。
(2) 脳内にあるセロトニンが他の神経細胞に再吸収されるのを防ぐ作用。
この2つの働きが脳内のセロトニン濃度を上昇させ、気分の落ち込みを改善させます。
睡眠リズム調節作用
最近の研究で「メラトニン」も含まれることが判明ている。
メラトニンの働き
1.人体の恒常性(ホメオスタシス)を維持し睡眠リズムを調節する
2.体内で細胞を傷つける活性酸素を取り除く
3.体内の免疫力を強化する
4.血圧の上昇を抑える
鎮痛.消炎効果
ヨーロッパでは、胃潰瘍などの消化器系疾患の治療にも用いられているほか、外用薬として切り傷や火傷にも効きます。ローションにすると、傷、挫傷、静脈瘤、軽症の火傷の治りを早めます。
神経痛に加えて、結合組織炎、座骨神経痛、リウマチ痛も軽滅します。また外用することで、素晴らしい治癒、消炎作用があります。
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